自己最悪KOの岩隈久志、市場価値に影響は? 「1試合の良し悪しに拠らず」

他球団のスカウトが熱視線を送る中で登板した岩隈

 マリナーズの岩隈久志投手は28日(日本時間29日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に先発し、今季2敗目(2勝)を喫した。5回2/3を投げ、メジャー自己最多の10安打を浴びて6失点でKO。マリナーズは4-8で敗れた。

 7月末のトレード期限を控え、プレーオフ進出を狙う球団のスカウトが見守る中で無念の炎上となった岩隈は、ロイド・マクレンドン監督から苦言を呈されている。地元紙「シアトル・タイムズ」が報じている。

 2013年にサイ・ヤング賞投票で3位に入り、最近は復調ぶりを示していた岩隈の視察に他球団のスカウトは熱視線を送っていたという。

 記事では「さまざまなチームの10人を超えるスカウトが注視する中、イワクマは5回2/3しか持たなかった。6失点、10安打、1四球、5奪三振、そして、1本塁打。彼は今季2勝2敗となった」と伝えている。トレード期限終了に向けて各球団が岩隈獲得の準備を進める中、厳しい結果に終わってしまった。

 また、マクレンドン監督が「制球が必要なところに来ていなかった。球速は良かった。だが、多くのボールが真ん中に集まってしまった。最初から制球がとてもいいとは言えない状況だった」と話したことも紹介。圧倒的な制球力で強打者を仕留める岩隈の最大の武器が鳴りを潜めたとしている。

 岩隈自身も、通訳を介して「全体的にはいい感じだった。すべてのいいボールは投げられていたけども、制球の部分(が悪かった)。何球か高めに入ってしまった。それを相手に打たれてしまった」と反省したという。

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