MLBで感動呼ぶ“珍事” トレード決定報道→ファン拍手→試合中に涙→破談

フローレスは試合中に涙、結局破談も「メッツ史上最高かつ最も愛される遊撃手に」

 この打席は遊ゴロに終わったが、ファンはベンチに戻るフローレスに再びスタンディングオベーション。メッツとの離別を悲しむフローレスは、ダグアウトの奥へと消えた。

 そして、8回表にショートのポジションにつくと、フローレスは涙を流していた。その様子は中継で映し出され、CBSスポーツはトレード決定後も試合で起用し続けるメッツを批判。テレビ局の公式ツイッターで「ウィルマー・フローレスは泣いていた。彼はトレードされることを知っている。だが、彼を交代させない。残酷だ」とレポートした。

 しかし、このトレードは破算に終わったと、サンディ・アルダーソンGMは試合後に明かしたという。スタジアム中の観衆が知っていたにもかかわらず、トレードについて聞いていなかったと主張するテリー・コリンズ監督が「でたらめ(な情報)が世の中に多すぎる。あまりにも多い」と話していたことにも、記事では言及している。

 涙を流したフローレスの移籍話は最終的に誤報となってしまったが、トレードに組み込まれていたウィーラーが肘靭帯損傷でトミー・ジョン手術からの回復途中のため、投手の健康面の理由でトレードが暗礁に乗り上げた可能性もあると報じられている。

 ESPNのアンドリュー・マーチャンド記者は、ツイッターで「すごく奇妙な出来事だが、メッツの奇妙な歴史上ではトップ10には入らないかもしれない」と一連のドラマをレポートしながらも、「ウィルマーはメッツ史上最高かつ最も愛される遊撃手となった」とメッツ愛の強さが共感を呼んだと伝えている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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