田中将大、8勝目も「後味が悪い」 今季16本目の本塁打浴びた直後に降板

シーズン大詰めへ「この投球内容では、ここ一番は任されないと思う」

「最後のところは球種の選択もあったし、真っ直ぐでいくにしても厳しいコースを突きたかった。内側の厳しいところに投げたかったのが真ん中に入った。それまで変化球が多かったので、裏をかきたい気持ちもあった」

 悔いの残る1球となった。まだ88球だったが、1点差に迫られ、次の打者が相性の悪いナポリということもあり、田中はここで降板。「いい投球を出来ていても、最後あのような形でマウンドを降りてしまったのは後味が悪いなと思う」と振り返った。

 ヤンキースはその裏に9得点と打線が爆発して大勝。田中は「チームが勝ったことが一番。チームメートに感謝したい」と言う。一方で、「この投球内容では、ここ一番は任されないと思う。先のことをイメージしていかないといけない。去年は投げられていないので」と胸の内を明かす。

 サンドバルの一発は、田中が浴びた今季16本目の本塁打。15試合目の登板で、昨年の20試合で打たれた15本塁打を上回った。防御率3.84、8勝4敗と昨年ほどの成績を残せない中で試行錯誤が続いている。

 田中の早い段階での交代について、ジラルディ監督は次打者だったナポリとの相性の悪さを理由に挙げつつ、「戦略だ。それ以上は言うつもりはない」と話した。次回は今季2度目の中4日での先発となる可能性もありそうだ。地区優勝へ向け、ここから先発ローテーションの大黒柱としての活躍が求められる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY