オリックス・ドラ8ルーキー小田、勢い支える「強心臓」と「超積極打法」

「自分もあの輪に入っているはずだった」、悔しさ胸につかんだプロ入り

「初の1番に緊張? それはないですね。むしろ嬉しかった。野球人生で一番多く打席に立ったのが1番なので。いい緊張感の中で野球ができています」

 試合後に放つコメントには常に自信に満ちあふれている。

 昨年のドラフトで日本生命からオリックスに入団。社会人時代の同期生には小林(巨人)、柿田(DeNA)、井上、吉原(ロッテ)がいる。2013年のドラフトでは小田も候補に挙がっていたが指名漏れ。当時、指名を受けた4人がカメラのフラッシュを浴びながら笑顔で会見する傍ら、小田は悔しさを押し殺しながら4人の門出を祝った。

「自分もあの輪に入っているはずでしたけど。それは実力がなかったから。気持ちをすぐに切り替えて来年必ずプロに入ると決めました」

 翌年、悔しさを糧にプロへの道をつかみ取った。

 新人といえど今年で26歳を迎える。挫折を味わい、念願のプロ入りを果たした小田に失うものは何もない。社会人出身選手に求められるのは即戦力。下位指名からの下克上は始まったばかりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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