大型補強だけじゃない――ソフトバンクの強さ支える“育成力”

競争生み出す育成からの昇格、2軍にも楽しみの逸材が…

 7月31日には釜元豪が育成から支配下登録された。これがソフトバンクにとって20度目(19人目)の育成から支配下への昇格。この育成出身選手が1軍に食い込み、競争を激しくさせている。

 今季の1軍で言えば、12年に支配下登録された二保旭が開幕1軍入りを果たし、中継ぎだけで5勝。今季から支配下に再登録されたバリオスは、現在は出場選手登録を抹消されているものの、序盤戦で17試合連続ホールドの日本記録に並んだ。

 14年に支配下となった飯田優也は昨季、先発で頭角を現すと、今季は中継ぎとして1軍の戦力になり、牧原大成も41試合に出場している。実に6人の育成出身者が今季、1軍で戦力となっている。2軍にも釜元のほか、山田大樹や千賀滉大といった楽しみな素材もいる。

 金に糸目をつけない大型補強の印象が強いソフトバンクだが、それだけでは巨大戦力を作り上げることも、勝つことも出来ない。重要なのは「バランス」である。「育成」して、足りないところを「補強」する。理想的なチーム作りを進めているからこそ、今の強さがある。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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