ブルージェイズ、93年以来のPOへ 自信与えた大型補強、8連勝と破竹の勢い

敵地でヤンキースをスイープ、1・5差と肉薄するブルージェイズ

「この3連戦は我々にとって最近20年間のニューヨーク遠征で最も重要なシリーズになるだろう」

 ア・リーグ東地区首位のヤンキースを4・5ゲーム差の2位で追いかけていたブルージェイズのギボンズ監督は、7日からニューヨークで行われた直接対決3連戦の前に、こう話していた。

 その大事なシリーズを3タテという最高の形で締めくくり、8連勝をマーク。約1年ぶりに貯金9を積み上げ、ヤンキースに1・5ゲーム差まで接近。最近12試合で11勝1敗という破竹の勢いで逆転優勝が現実味を増してきた。

 1993年にワールドシリーズを連覇して以来、プレーオフから遠ざかっているカナダ唯一のメジャー球団、ブルージェイズ。今シーズン当初は勝率5割を前後する戦いが続いていたが、後半戦から調子を上げ、7月末のトレード期限直前にオールスター5度、ゴールドグラブ賞2度の実績を持つロッキーズの主砲トロイ・トロウィツキー遊撃手と、2012年にサイ・ヤング賞を受賞したタイガースのエース、デービッド・プライス投手を獲得。リーグを代表する投打のスター選手の加入は、近年にない興奮をカナダのファンにもたらした。

 さらに、ベテランのラトロイ・ホーキンス投手とマーク・ロー投手を加えて中継ぎ陣を強化する隙のない補強を展開。フィリーズから俊足巧打のベン・リベア外野手も獲るなど、今年に懸ける本気度を示した。

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