【高校野球】オコエ、内野二塁打に1イニング2本三塁打で3安打4打点 関東一が熱戦制す

打撃戦を制して16強、高岡商は8点差追いつくも逆転ならず

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第97回全国高校野球選手権大会 8月11日(第6日)試合結果

 第97回全国高校野球選手権大会は第6日が11日、甲子園球場で行われ、関東一(東東京)が高岡商(富山)との打撃戦を制し、12-10で勝利。ベスト16に駒を進めた。プロ注目のオコエ瑠偉外野手(3年)が、“内野二塁打”に1イニング2本の三塁打を放つなど、4打数3安打4打点2得点の大暴れ。高岡商も驚異的な粘りで8点差を追いつき、その後も食らいついたが、最後は関東一が突き放して熱戦を制した。

 初回、関東一は先頭で打席に立ったオコエが一塁へ痛烈な打球を放つ。これを一塁手がはじくと、ファウルゾーンにボールが転がるのを見たオコエが一気にスピードアップ。甲子園初打席で“内野二塁打”をマークした。その後、ピッチャーの牽制悪送球でオコエが三塁に進み、伊藤がタイムリー。先制に成功した。

 オコエは3回も先頭で打席へ。今度は右中間を破る痛烈なライナーを放つと、再び快足を飛ばして三塁打。続く井橋が四球を選び、二盗に成功すると、伊藤がレフトスタンドへ3ランを叩き込む。

 さらに1点を加えて5-0とリードを広げ、2死満塁でオコエにこの回2度目の打席が回る。ここで、またも痛烈なライナーで右中間を破り、走者一掃の3点三塁打となった。

 関東一は3回までに8-0と大きくリードを広げたが、直後の4回に高岡商が反撃。吉国の犠飛で1点を返すと、北村のタイムリーで2点目。暴投で3点目を加え、駒方はセンターへのタイムリー。オコエの悪送球もあり、8-5と3点差に迫る。さらに、2死二、三塁から田越がセンターへ2点タイムリー。打者12人の猛攻で7点を取り返し、1点差に迫った。

 そして、6回は2死二塁から田越がレフトへタイムリー。8点差を追いつき、ついに同点とした。

 7回、関東一は1死一、二塁とチャンスを作り、オコエが打席に入る。すると、高岡商のピッチャー北村が一塁へ牽制を悪送球。二塁走者の桑名が一気に生還して勝ち越した。さらに、オコエがセンターへの犠飛を放ち、10-8とした。

 しかし、またも高岡商が反撃。直後の8回、2死一、二塁で田越が2点タイムリースリーベース。この日5打点目の活躍で、再びゲームを振り出しに戻した。

 その裏、関東一は1死二、三塁と好機を作り、鈴木がライト前ヒット。また11-10と勝ち越した。その後、2死一、三塁となってから北村が暴投。2点差とした。

 高岡商は9回も走者を出したが、得点を奪うことは出来ず、関東一が12-10で熱戦を制した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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