偉業に迫るイチロー、来季残留は? 「41歳は依然として力強く躍進」

歴代2位のカッブに王手、調子を上げてきたイチロー

 そして、主砲ジャンカルロ・スタントンは左手骨折からの復帰が長引き、41歳のメジャー最年長野手であるイチローが出場機会を手にしている。

 開幕時に「メジャー最強」と評価された平均年齢24歳の外野レギュラー陣を差し置き、イチローの今季108試合出場はマーリンズ外野手では最多。前半戦は代打での出場が多かったものの、一度も故障することなく、鉄人ぶりを見せている。

 ここまで269打数68安打、20打点、1本塁打。一時はメジャー自己ワーストの34打席連続無安打というスランプに苦しんだが、ここ3試合で2本の三塁打を放つなど復調してきた。打率2割5分3厘ながら、チームの3連勝に貢献。日米通算4190安打として、メジャー歴代2位の4191安打を誇る「球聖」タイ・カッブまで、あと1本と迫っている。

 レジェンドは若手の完璧な手本としてもマーリンズ首脳陣から評価されており、ロッカールームでも絶大な人気を誇る。一方、7月のトレード期限前には、古巣マリナーズがイチローを再獲得するべきとシアトルの地元紙が報じていた。

 3000本安打までは残り88本。着実に歩みを進めるイチローが、金字塔をどのユニフォームを来て達成するのか、大きな注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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