【高校野球】早実・清宮の快進撃続く 甲子園1号に走者一掃二塁打も「まだ満足できない」

6回2死満塁の絶好機に「この時を待っていた」、走者一掃の二塁打

 そして、スーパー1年生が再び凄みを見せたのは、2点リードで迎えた6回。2死満塁で打席に立ち、ピッチャー菊地からライト線へワンバウンドでフェンスに到達する大飛球を放った。走者一掃の3点二塁打で勝利を引き寄せた。

 絶好のチャンスでの打席。清宮は「やっぱり来たかって感じですね、この時を待っていたって感じです」とその時の思いを明かす。「打ってやったぞって感じでしたね。狙ってたチェンジアップが来たので、理想のバッティングだったと思います。ちょっと先っちょで飛んでなかったですけど。理想のバッティングだったと思います」。自画自賛の一打だった。8回にもライト線への痛烈な二塁打を放ち、1本塁打に2二塁打と力を見せつけた。

 西東京大会から、厳しい試合に勝つたびに力をつけてきたチームは、ついに準々決勝まで駒を進めた。早実の8強は、斎藤佑樹を擁して全国制覇を成し遂げた2006年以来9年ぶりだ。

「マークがどんどん厳しくなっていくと思いますけど、そこを勝っていかないと先はないので、今日みたいなバッティングを今後できればいいと思います。まだまだこれじゃ満足できないので、もっと全打席ヒットくらいの勢いでやっていきたいと思います」

 スーパー1年生の初めての夏は、まだまだ終わらない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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