【高校野球】“東北対決“の鍵握る仙台育英・佐藤世の対応力 花巻東打線を抑えられるか

2試合好投のプロ注目右腕、センバツV投手を攻略した花巻東打線をどう封じる?

 第97回全国高校野球選手権大会は16日、甲子園球場で3回戦の4試合が行われる。仙台育英(宮城)と花巻東(岩手)が8強を懸けて激突。両校の対戦は、2008年春の東北大会以来7年ぶりで、甲子園での東北勢対決は春夏合わせて12度目となる。

 仙台育英でカギを握りそうなのが、エース・佐藤世那。センバツ優勝の敦賀気比のエース・平沼翔太から18安打を放ち、打ち崩した花巻東打線をどう抑えるのか。

 試合前日の15日は午後1時から2時間の練習を行った。佐藤世はノックや投内連携の後、ブルペン入り。捕手を座らせて投げたのは、わずか10球ほど。立ちなげでのフォームや身体の開きの確認も合わせて40球弱程度に抑え、本番に備えた。

 明豊(大分)との1回戦は、自己最速を2キロ更新する146キロをマークするなどし、8回を4安打無失点に抑えた。奪った三振は7つ。佐々木順一朗監督は「不安の中でのピッチングだったので慎重にいけた。タメもできていた」と振り返る。

 宮城大会は調整不足もあり、満足いくピッチングができずに甲子園行きが決まった。実はそれも佐々木監督の中では計算のうち。指揮官は6月の東北大会後、「世那と平沢(東北大会の死球で右足小指を骨折)は甲子園からでいいよ」と話していた。投打の柱は、焦らず調整し、甲子園から万全になってくれればいい、というニュアンスだ。その言葉通り、初戦は佐藤世が好投し、平沢大河は先制2ランを放った。

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