イチローの偉業を特別な瞬間にした敵地観衆の喝采 「これがセントルイス」

日米通算安打で歴代2位カッブ超え、敵地ファンが「イチローに素敵な喝采をプレゼント」

 マーリンズのイチロー外野手が15日(日本時間16日)、敵地でのカージナルス戦に「2番・ライト」で先発出場。4打数2安打と今季14度目のマルチ安打をマークし、日米通算4193安打とした。初回の第1打席でライト前ヒットを放ち、並んでいたメジャー歴代2位のタイ・カッブ(通算4191安打)を超えたが、その瞬間にスタンディングオベーションで偉業を讃えた敵地ブッシュ・スタジアムの観衆が大きな話題となっている。

 イチローは初回、1死走者なしで打席に立つと、相手先発ラッキーの2球目、91マイル(約146キロ)の直球をライト前に運んだ。

「ライトに運ぶ。これはヒットだ。ヘイワードが追いつき、イチローは一塁に留まります。ラッキー相手に(対戦成績116打席35安打で)3割に近づきました。セントルイスのファンに耳を傾けてください。彼らはよく理解しており、そして、とても目が肥えているのです」

 マイアミで試合を中継した「FOXスポーツ・フロリダ」の実況は、現在、メジャー最高勝率6割4分7厘のカージナルスを応援する真っ赤なTシャツ姿のファンが次々と立ち上がり、イチローにスタンディングオベーションを送る光景を紹介している。

 やがて盛大な喝采となると、はにかむような笑顔を浮かべたイチローは塁上でヘルメットを脱ぎながら挨拶、敵地観衆に感謝の気持ちを表明した。

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