パが仕掛ける台湾戦略 野球通じて日本を猛アピール、「球場に足運んで」

パ・リーグが訪日観光客促進を狙い、台湾で「Visit Japan Day」イベント開催

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台湾で開催された「Visit Japan Day」

 パ・リーグは16日、台湾・台北市天母棒球場(CPBL:統一ライオンズvs中信兄弟)で「Visit Japan Day」を開催した。パ・リーグ6球団が従来から展開していた台湾でのプロモーションを日本政府観光局と連携して活動することによって、パ・リーグ6球団の魅力を海外でアピールし、各本拠地エリアへの訪日旅行客促進を図ることが狙い。前日15日(土)には同球場で開催された「Fox Sports Summer Festival」にもブース出展やパフォーマンスをして、イベントを盛り上げた。

 これまで、パ・リーグは様々な形で台湾でのプロモーションを展開してきた。陽岱鋼(日本ハム)や郭俊麟(西武)、陳冠宇(ロッテ)といった台湾人選手が活躍をし、現地でもFOX台湾で年間約160試合がライブ中継されている。繁体字と日本語の両方で投稿をしているパ・リーグFacebookページでも約11万人(2015年8月時点)の「いいね!」のうち、台湾人が7割超を占める状況となっている。また、今年5月には台湾・台北で開催された台北國際觀光博覽會(TTE)にも出展。試合観戦チケット付きの旅行商品を現地の旅行会社とタイアップで販売をし、好評を博した。

 その活動は今回の官民連携事業として広がりをみせている。日本政府観光局(JNTO)が実施する「ビジット・ジャパン官民連携事業」において、プロ野球コンテンツを活用した訪日プロモーションが行われており、今回の「Visit Japan Day」はその軸となるもの。官民連携事業によりJNTOと連携をした活動が展開され、より一層プロモーションの広がりが期待される。

 JNTO担当者の柳孝嶺氏は「パ・リーグと協力して、日本の野球場へ行く観戦チケット付旅行商品などを準備しています。台湾出身の選手が大活躍していますので、ぜひ日本の野球を見に来てください」と語る。

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