パが仕掛ける台湾戦略 野球通じて日本を猛アピール、「球場に足運んで」

郭泰源氏「日本に行くときはぜひ日本の野球場にも足を運んで」

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「Pacific League Girls」と称した3人組のチアガール

 今回の「Visit Japan Day」では、訪日を促進する様々なイベントが台湾プロ野球の球場で展開された。

 球場に着くと、入場ゲート前に組まれた特設ステージで、日本でもオリエンタル・エクスプレスの愛称で大活躍した郭泰源氏(現統一ライオンズ投手コーチ)やJNTO代表者の挨拶、地元小学生による和太鼓の演奏が行われており、早速、日本と台湾を交えたイベントが開催された。郭氏は「日本に観光へ行くときは、ぜひ日本の野球場にも足を運んでもらえればと思います」と語る。

 また、JNTOやパ・リーグ、旅行会社などの官民を合わせたブースが並ぶジャパンパビリオンも設置され、訪日旅行を促進。実際に旅行商品も販売された。一画では絵馬を奉納するエリアやお好み焼きなどの屋台が並び、まさに日本の縁日を彷彿とさせる賑わいを見せた。埼玉西武ライオンズのマスコット「レオ」や、5月に開催されたTTEで現地ファンから大好評だった「Pacific League Girls」と称した3人組のチアガールズも登場し、「Visit Japan Day」を盛り上げていた。

 今回のイベントの特徴は、単なる官民連携事業ではなく、“官民民連携事業”となっていることである。JNTOとパ・リーグがタッグを組んでいるだけではなく、その取り組みに民間企業も連携しているのだ。

 具体的には、今回ブース出展している企業の一つに、日本国内でアウトレットモールを展開し、今後台湾市場進出も計画する三井不動産が参加している。

 三井不動産商業施設運用部の荒井みゆき氏は参加した理由を「当社が日本で展開する商業施設には台湾から多数の方に来店されています。プロ野球とショッピングという新たな連携と取り組みに賛同し参加しました」と語っている。

 球場内では、各球団の主力選手が各本拠地エリアを紹介する繁体字のガイドブックや、日本行きの航空券が当たるプレゼントキャンペーン用紙が配布された。スタジアムビジョンでは各球団の選手が訪日をアピールする動画が流れ、より一層訪日ムードが高まりを見せる。

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