黒田が日本復帰後初の中4日で7回1失点の力投 1か月ぶり8勝目で広島連勝

前回登板での打球直撃、今季初の中4日を乗り越えて白星

 広島の黒田博樹投手が23日、本拠地での巨人戦に日本復帰後初めて中4日で登板し、7回8安打1失点の粘りの投球で8勝目(6敗)を挙げた。何度もピンチを背負いながら、最少失点に食い止めて7月28日以来となる約1か月ぶりの白星。18日の中日戦で右手に打球が直撃し、なおかつ今季初めて中4日の登板となったが、チームを2-1での勝利に導いた。

 黒田は初回、立岡、坂本のヒットなどで1死一、三塁とされる。しかし、阿部を空振り三振に仕留めると、亀井は二ゴロ。ピンチを切り抜けた。すると、その裏に丸が巨人先発・田口から先頭打者弾を放ち、1点を先制した。

 黒田は2回も1死一、三塁のピンチを招く。ここで田口のスリーバントスクイズが失敗。空振り三振に終わり、スタートを切っていた三塁走者のアンダーソンもアウトでダブルプレーとなった。

 しかし、3回に巨人打線がようやく1点をもぎ取る。1死二、三塁とチャンスを作り、阿部がセンターにライナーを運ぶ。前進してきた丸が飛び込んで捕球したが、三塁走者のタッチアップを許して同点に追いついた。

 黒田はここから立ち直り、4、5回は3者凡退の好投。広島は5回、1死一、二塁で黒田がバントを決め、2死二、三塁とチャンスを広げたが、丸は三振に倒れた。

 6回、黒田は2死満塁のピンチを招く。しかし、三塁走者の亀井が飛び出してアウト。その裏、広島は2死二塁でエルドレッドがセンター前へのタイムリーを放ち、1点を勝ち越した。

 7回も続投した黒田は、先頭の小林にライトへのヒットを浴びる。だが、代打・橋本を三ゴロ、立岡を空振り三振、片岡をレフトフライと後続を断ち、得点を許さない。

 メジャー時代に慣れていたとはいえ、今季初めての中4日で104球を投げた黒田は、7回裏に代打を送られて降板。8回は2番手の大瀬良が無死一、二塁のピンチを背負ったが、無失点に抑えた。

 9回は守護神の中崎が1死満塁のピンチを背負いながらも無失点に抑えて広島が2-1で勝利。黒田の力投が実り、2連勝とした。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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