イチローは敵地のため息誘う美技に23打席ぶりヒットも…マーリンズは敗戦

今季350打席に到達し、ボーナスは約1億円に

 マーリンズのイチロー外野手は29日(日本時間30日)、敵地でのナショナルズ戦に「2番・ライト」で先発出場し、4打数1安打に終わった。2回に守備でファインプレーを見せ、4回には23打席ぶりとなるヒットをマーク。マーリンズは1-5で完敗した。

 イチローは初回、無死一塁で打席へ。2球目にゴードンが二盗に失敗し、走者がいなくなってからJ・ジマーマンの直球を叩いて、ニゴロに終わった。

 しかし、守備で魅せる。2回、R・ジマーマンのソロで1点を先制された直後、2死走者なしでラモスの鋭いライナーがライトを襲う。やや右中間寄りへの打球に対して、イチローは背走しながらジャンプ。ギリギリでグラブに収めると、長打性の当たりに盛り上がりかけていた敵地にため息が起こった。

 すると、2点を追う4回には先頭で打席に立ち、初球の直球をライト前に鮮やかにはじき返す。22日(同23日)のフィリーズ戦から快音がなかったイチローだが、これが23打席ぶり、7試合ぶりのヒットとなった。だが、後続が倒れて生還することはできなかった。

 これで今季350打席に到達。マーリンズと年俸200万ドル(約2億4200万円)の1年契約を結んでいるイチローだが、さらに300打席に立つと40万ドル(約4870万円)の「パフォーマンス・ボーナス」を手にできる契約を盛り込んでいる。300打席到達後は600打席まで、50打席につき、40万ドルのボーナスをそれぞれ手にすることができるため、これですでに計80万ドル(約9740万円)を手にしたことになる。

 6回は先頭で三飛。1-5となって迎えた8回は左腕ソーントンの前に一ゴロに倒れたが、これを一塁のR・ジマーマンがエラー。イチローは出塁したものの、続くプラドが凡退した。

 マーリンズはそのまま1-5で敗戦。イチローは4打数1安打で打率2割5分1厘となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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