【U-18野球W杯】U18日本、決勝の先発は? 有力の佐藤は米国を「あの試合以来見ていない」

前回対戦で完封、佐藤「フォークを振ってくれていたというのはいいこと」

 第27回U-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)決勝戦(甲子園)が6日、18時から行われる。ここまで8戦全勝の高校日本代表は大会3連覇を目指すアメリカと対戦。先発が有力視される佐藤世那(仙台育英)がアメリカ打線について印象を語った。

 日本が1次ラウンドでアメリカと対戦した際に先発し、9回5安打無失点と快投。チームを3-0の勝利に導いた。その右腕は「フォークを振ってくれていたというのはいいこと」と分析。一方で、その後は目の前の試合に集中し、アメリカを気にしていなかったという。「あの試合以来(アメリカを)見ていない」と特別な意識はなかった様子だ。

 他の先発候補には5日のキューバ戦でそれぞれ短いイニングでマウンドを降りた小笠原、成田の両左腕。4日に韓国相手に完封勝利を挙げた上野らが挙がるが、登板間隔を考慮するとやはり3日のカナダ戦を最後に登板していない佐藤が最有力だ。

 同じ仙台育英から選出されている平沢大河らも結果を残しており、「同じ高校として選ばれてここにこられていることを感謝している。楽しんでやっていきたいと思っている」と話した佐藤。前回は真っ直ぐとフォークの組み合わせで米国を翻弄したが、決勝の舞台では相手も研究し、臨んでくるだろう。18歳右腕は大一番でどのような投球を見せてくれるのか。その駆け引きにも注目が集まる。

【了】

富樫重太●文 text by Shigeta Togashi

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