指揮官は田中将大が負傷したプレーに理解示す 「闘争本能こそ成功理由」

大事を取っての登板回避へ、ワイルドカードゲームに照準か

 記事では、2008年にヤンキースの王建民が、敵地でのアストロズ戦(当時ナ・リーグ)に登板した際、走塁で右足甲の靭帯を痛めた例を紹介。06、07年に2年連続で19勝を挙げ、名門球団のエースに君臨していた右腕は、この負傷の後にメジャーで2ケタ勝利を挙げることはなかった。「この(田中の)怪我は明らかに深刻ではないが、特にタイミングが悪い」としている。

 これについては、CBSスポーツも「2014年シーズン前にアストロズがア・リーグへと移った弊害の一つは、実質的にインターリーグを毎日しなければならなくなったことだ。14年以前は、インターリーグの試合はシーズン中盤にまとめられ、ヤンキースとメッツがプレーオフに近い9月に対戦することはなかった。昔のア・リーグの投手は9月に打席に立つ心配をしないのが常だった」と言及した。

 指揮官は、マウンドに上がることを望んでいた田中を23日に強行登板させることで、さらに深刻な事態になることは避けたかったと説明。「我々の懸念は、もしタナカが水曜に出場して症状を悪化させたら、その時は困った事態になるということ」と話したという。

 現在、3ゲーム差で首位ブルージェイズを追うヤンキースは、地区優勝を逃した場合、一発勝負のワイルドカードゲームに回る。田中は十分な休養を挟みながら、この重要な一戦に照準を合わせることになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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