阪神藤浪がG完封で最多勝へトップタイ14勝 2位浮上へ「最後まで戦いたい」

急逝の故・中村GMに捧ぐ一勝「自分のくじが当たった瞬間、ガッツポーズをしてくれた」

 今季、奪三振は216個で2位に20個の差をつけ、タイトル獲得を確実にしているが、この日の勝利で広島のジョンソン、前田に並ぶリーグトップの14勝。もう一つの大きなタイトルも近づいてきた。

「勝ち負けというのは運の要素が強い。よく打ってもらって、守ってもらっているので、周りの方に感謝して残り試合頑張っていきたい」

 次回登板があるとすれば、中5日で10月4日の広島戦(甲子園)。タイトルがかかるチーム最終戦でも、あくまでも自分のピッチングをすることを強調した右腕。2位浮上の可能性も残されているだけに、勝利へ貢献する好投を誓った。

 さらにインタビューの最後では、23日に死去した中村勝広GMへの思いも吐露。「ドラフトで自分のくじが当たった瞬間、後ろのテーブルでガッツポーズをしてくれたのが印象に残っている。そういう(急死後初登板の)試合で良いピッチングで勝てたのがよかった」。自身の獲得にも関わったGMへ捧げる勝利に、ホッとした表情を見せた。

 すでに阪神の優勝は消滅したものの、2位巨人とは2・5差。「最後まで残り試合少ないですけど、戦いたい。応援よろしくお願いします」。エースは本拠地でのCS開催へ、諦めない姿勢を見せていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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