高校時代無名も…大学4年間で一気飛躍 “雑草系”ドラフト1位候補たち

2選手以外にも注目、甲子園出場経験がない上位候補たち

 今年は3月に左肩を故障し、春のリーグ戦は登板なし。その影響で7月のユニバーシアード大学日本代表も辞退し、今秋のリーグ戦でも4試合で勝ち星なしと苦しい状況が続いているが、各球団のスカウトは持っている能力を評価している。ドラフト会議でも1位指名は間違いない状況だろう。

 今永は5歳から始めたのは野球ではなく、ソフトボール。中学からようやく軟式野球を始め、野球経験が浅かったという点は熊原と一致している。

 ほかにも甲子園出場経験のない上位指名候補には、いずれも150キロ台の直球を武器とする大商大・岡田明丈(大商大高)、富士大・多和田真三郎(中部商)、帝京大・西村天裕(和歌山商)らがおり、野手では早大・茂木栄五郎内野手(桐蔭学園)などがいる。

 いずれも、県内では好選手として知られていたが、大学で一気に全国に名を轟かせた選手が多い。その裏には、高校時代の悔しさをバネに這い上がってきた努力がある。こうした苦労はプロの世界で決して無駄にはならず、ファンに好感を持たれる要素にもなるはずだ。

 そんな選手たちが、果たして今年はどれだけプロ入りの切符を掴むのか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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