10日開幕のCS第1S、巨人リベンジなるか―課題の得点力、打線のキーマンは?

昨季のCSファイナルでは阪神が完勝、今季は巨人が大きく勝ち越し

 10日からセ・パ両リーグでクライマックス・シリーズが開幕する。セ・リーグは東京ドーム(14時開始)で巨人‐阪神、パ・リーグは札幌ドーム(18時開始)で日本ハム‐ロッテが対戦。リーグ4連覇を断たれた巨人ではあるが、日本一奪回のチャンスは残されている。宿敵・阪神を倒し、勢いをつけて、14日からのヤクルトとの神宮決戦に乗り込みたいところ。明日からの決戦のセCSの見所を見ていきたい。

 巨人は今季、阪神戦は16勝9敗と大きく勝ち越している。東京ドームでは13戦11勝2敗。後半戦は1度も負けていない。さらに先発が予想されるエース・菅野、外国人投手のマイコラス、ポレダが阪神に強い。今季、菅野、マイコラスは3勝。ポレダは5勝も挙げており、巨人有利と見える。しかし、原監督には慢心は見えない。「気持ちは変わらない。短期接戦がいよいよスタートするくらい。多少時間は空いたけれど、状態が上がってきている」と気を引き締めている。

 課題は得点力にある。投手陣はリリーフも含め、安定しており、いかに巨人打線が、登板が予想される藤浪、メッセンジャーといった力のあるピッチャーを攻略することができるかがカギ。阪神はシーズン最終戦で広島が敗れたため、CS出場権を獲得。監督の去就問題も明るみに出ている。下半身に痛みのあるクローザーの呉昇桓の登板も微妙なことから、モチベーションの低下は懸念されるが、裏を返せば、当たって砕けろの精神でなりふり構わずやってくるだろう。巨人打線は初回から全力で飛ばしてくる強力投手を打ち崩せるか。

 昨年はこのカードが東京ドームでのファイナルステージで実現。結果は阪神の4連勝であっけなく終わった。原監督は「先発投手の差が出てしまった」と振り返った。しかし、今年は巨人の先発は昨年右肘痛で出場できなかった菅野を始め、昨年とは力の差は歴然。最多勝率のマイコラスら第1ステージに関しては強力な投手たちで挑む。

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