異国で活躍、1411日ぶり勝利…2015年、どん底から這い上がった選手たち

支配下→育成→支配下…、不屈の精神で這い上がった選手も

 支配下登録選手から、育成契約に切り替えられ、崖っぷちの状況から這い上がった選手たちもいる。

 オリックスの近藤一樹投手は今季、1411日ぶりの白星を挙げた。2008年に10勝を挙げた右腕も、怪我の影響で昨年10月に戦力外通告を受けた。しかし、11月に育成選手として契約すると、今年4月28日に支配下登録。7月12日の楽天戦で2011年8月31日に4年ぶりの白星を挙げた。

 中日は2007年の高校生ドラフト1位・赤坂和幸外野手が今年7月11日の広島戦でプロ初安打を放った。浦和学院でエースとして活躍し、投手として入団したが、2008年の1登板のみで2010年オフに自由契約となり、育成選手として中日と再契約を交わした。このタイミングで投手から外野手に転向し、今季ようやく野手としてのデビューを果たした形だ。今季は49打席で打率.326と結果を残している。

 ソフトバンクでは2013年オフにDeNAを戦力外になり、トライアウトを経て翌シーズンから育成契約を結んでいた細山田武史捕手が今年4月に支配下登録。6月5日の巨人戦では、2011年10月21日の阪神戦以来となる先発マスクを被り、内海からタイムリー二塁打を放ち試合を決めた。

 しかし、その細山田も今月4日、再び戦力外通告を受けた。復活を遂げた後も、継続して力を発揮できなければ、生き残れないのがプロの世界。崖っぷちから這い上がっただけではなく、さらに成績を残せなければすぐに悪夢の再現が待っている。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY