日ハムの逆転勝利呼んだ「リリーフ有原」 プロ初救援で好投できたワケ

2回1安打無失点の快投でCS初勝利、ドラ1右腕が大学で積んだ貴重な経験とは

 日本ハム・有原航平投手が11日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージのロッテ戦(札幌ドーム)でプロ初となる救援でマウンドに上がり、CS初勝利をマークした。

 初戦を落とし、負ければ終戦の崖っぷちで迎えた一戦で、1-2の7回から登板。入魂の投球で2イニングを1安打無失点とほぼパーフェクトな投球で流れを呼び込み、8回の逆転劇が生まれた。

 お立ち台では「こんなにたくさんの方に応援されて、絶対にゼロに抑えようと思った。抑えられて良かったです」と声を弾ませた右腕。本来の救援陣を差し置き、リリーフ未経験のルーキーを送り出した栗山監督の采配はギャンブルのようにも思えたが、有原にとって大学時代の経験が生かされたマウンドでもあった。

 東京六大学では当時現役2位の19勝を挙げた。昨年のドラフトで「大学NO1投手」と期待され、4球団競合で入団した黄金ルーキーだが、実は下級生時代に救援を務めていた。

 プロの注目を集めていた広陵高から、東京六大学の名門・早大に進学。1年春からリーグ戦のマウンドに上がったが、主戦を上級生が務めていたこともあり、任されたのは主にリリーフだった。

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