際立つ世代交代、年長上位8人が次々引退…2015年ユニホーム脱ぐ名手たち

米国でも活躍のベテラン、名捕手も引退…

【斎藤隆】横浜-ドジャース-レッドソックス-ブレーブス-ブリュワーズ-ダイヤモンドバックス-楽天
(MLB)338試合21勝15敗84セーブ40ホールド、400奪三振、防御率2.34
(NPB)403試合91勝81敗55セーブ14ホールド、1331奪三振、防御率3.75

 メジャーで最も成功した日本人リリーバーの1人である右腕が今年、地元東北でユニホームを脱いだ。

 斎藤は入団2年目の1993年に横浜で先発ローテーションに入り、主戦投手として活躍。1998年には13勝(5敗)を挙げ、チームを38年ぶり2度目の日本一に導いた。1999年も14勝(3敗)を挙げエース級の活躍を見せると、2001年には守護新に転向し27セーブ。リリーバーとしての適正も見せた。

 すると、2006年から渡米し、マイナー契約から這い上がってドジャースでもいきなり24セーブを挙げ、守護神として君臨。2007年は39セーブを挙げた。これは2001年に佐々木主浩(マリナーズ)が挙げた45セーブに次ぐ日本人投手2位の記録となっている。

 リリーバーとしての地位を築いた男は、42歳となる2012年までMLB5球団を渡り歩き、マウンドに立ち続けた。

 2013年からは大学時代まで過ごした地元仙台に本拠地を置く東北楽天に入団。2年連続で30試合以上に登板し、いずれも防御率2点台と結果を残していた。

 そんな右腕も10月4日に最後のマウンドを終え「私の体は限界です」と言葉を残してユニホームを脱いだ。

【高橋尚成】巨人-メッツ-エンジェルス-カブス-ロッキーズ3A-横浜
(MLB)168試合14勝12敗10セーブ13ホールド、221奪三振、防御率3.99
(NPB)261試合79勝73敗15セーブ5ホールド、1069奪三振、防御率3.79

 2007年に14勝(4敗)で最優秀防御率、最優秀投手に輝きリーグ優勝に貢献。NPB通算79勝の実績を引っさげ、35歳となる2010年に渡米。メッツでの初年度は先発、中継ぎ両方をこなし10勝(6敗)を挙げるなど活躍し、エンゼルス、パイレーツと渡り歩きながら3年連続で50登板以上とブルペンを支えた。

 しかし、2013年はカブスで3試合の登板に留まると、翌年にNPB復帰。DeNAで先発の一角を期待されたが、2年間で1勝も挙げることは出来ず。かつての巨人のエースも、横浜の地でユニホームを脱ぐ決断をした。

 また、今年は楽天は球団創設時からブルペンを支えた小山伸一郎投手が引退。2009年に13勝し、岩隈、田中と「3本柱」を形成した永井怜投手も怪我と不調が重なり、引退を表明した。

 日本ハムは巨人時代の2003年に新人王を獲得し、3度2桁勝利を挙げた実績を持つ木佐貫洋投手が引退を発表した。

○野手

【谷繁元信】横浜-中日
3021試合2108安打、229本塁打、1040打点、打率.240

 今年、プロ野球記録を更新する3021試合出場を果たした名捕手も現役を引退した。

 1988年のドラフト1位で横浜大洋に入団すると、89年には早くも80試合に出場。94年に初めて規定打席に到達するなど徐々に正捕手の座をものにし、1998年は斎藤隆、佐々木主浩、三浦大輔らをリードし、38年ぶり2度目の日本一の栄冠を掴んだ。

 2002年からは中日でプレーし、チームを4度のリーグ優勝に導くと、昨年からは選手兼任監督を務めていた。

【中嶋聡】阪急-オリックス-西武-横浜-日本ハム
1550試合804安打、55本塁打、349打点、打率.232

 阪急では山田久志、オリックスではイチローらとプレー。西武では松坂大輔の球を受けるなど、5球団で扇の要を担ってきた男も選手としての引退を表明。

 実働29年は工藤公康が持つ現役最長記録タイ。晩年は“抑え捕手”としてのプレーが続いていたが、ついに捕手人生に終止符を打った。

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