今季は1軍登板ゼロも…松坂大輔、FA権取得の“なぜ”

メジャー行き前年の06年に17勝5敗の成績をマーク

 松坂の場合は、オフにポスティングシステムで西武からレッドソックスへ移籍した06年が、そこにあたる。この年、松坂は年間を通じてローテを守り、25試合に先発。17勝5敗の成績をマークし、06年度の登録日数145日を満たしている。

 06年までの出場選手登録日数は7年91日。そして、今季だ。開幕を2軍で迎えた松坂は、5月20日のウエスタン・リーグのオリックス戦(高知)で復帰。故障者特例が適用される条件下にあり、規定に照らし合わせると、出場選手登録がスタートするペナントレース開幕の3月27日から5月20日までが、特例措置による加算の対象となる。

 基本的に球団が、この適用条件下にある選手に関しては故障者特例措置の申請をするのだという。松坂の場合はこの間の54日が加わり、国内FA権を取得する8年の出場選手登録に到達したのだ。

 ただ、松坂はソフトバンク加入時に3年契約を結んでおり、今季が1年目。まだ、契約は2年残っており、FAを宣言することは不可能であるのだが……。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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