“将来性”ではなく“即戦力”――楽天1位・オコエ瑠偉が見せた反骨心

U-18W杯で米国に敗れたのが転機 「FA取得までにはメジャーにいける選手に」

 転機となったのがU-18W杯だった。「小学校の時からプロになりたいと思っていて、高校で現実味が出てきた」と語るオコエだが、この大会の後に「メジャーリーグに興味が湧いた」とさらなる上のステージを意識し始めた。

 所属した日本代表は準決勝まで連勝を続けながらも、決勝でアメリカに敗れた。その試合で7回途中まで1得点に抑えられたニコラス・プラット、3番手で150キロに迫るストレートを連発して大会最優秀救援投手に選出されたレジナルド・ジェファーソンローソン。こうした、日本とは一味違ったスタイルの投手たちに対し「ああいうピッチャーと戦いたいという気持ちも出てきた」と刺激を受けた。

 メジャーリーグについては「ジャパンの時からよく見ていた」と語る。「そこまで甘いものではない」としながらも「FA取得までにはメジャーに行けるような選手になりたい」と次なる舞台を見据え、プロ生活をスタートする構えだ。

 高みを目指しているが故に、1年目からプロ野球の舞台で活躍したいという思いは人一倍強い。将来性を期待されながらファーム暮らしで下積みを続けるつもりは毛頭ないのだろう。

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