オコエが第2の山田に? 過去5年のドラフト外れ1位の活躍を振り返る
2015.10.24
プロの世界は必ずしも目玉選手が評判通りの活躍をするとも限らない。
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photo Shigeta Togashi

5年前の“外れ外れ1位”は今季トリプルスリーのあの選手

 22日、2015年度新人選手選択会議(ドラフト会議)が行われた。今年は育成選手を含めると100名以上が指名を受けた同会議。1位指名選手は全球団が出揃ったところで重複した場合、くじ引きによって交渉権を得る球団が決定される。今年は高橋純平投手(県岐阜商→ソフトバンク)、平沢大河内野手(仙台育英→ロッテ)、高山俊(明大→阪神)に競合指名が起こり、抽選で交渉権獲得チームが決定された。

 ドラフト会議では、その抽選で交渉権を得ることが出来なかった球団によって2度目の指名が行われるが、野球界ではこの2度目の1位指名で入団した選手を“外れ1位”と形容する。

 今年はオコエ瑠偉外野手(関東一高→楽天)や小笠原慎之介投手(東海大相模→中日)、上原健太(明大→日本ハム)らが外れ1位でプロ球団との交渉に入ったが、その言葉は目玉選手に比べると当時の評価が劣っていたことを示しており、当該選手にとってはあまり名誉な称号ではないだろう。

 しかし、プロの世界は必ずしも目玉選手が評判通りの活躍をするとも限らない。外れ1位が目玉選手以上に活躍するケースもあれば、その年の目玉選手にプロでも追いつけないケースなど、様々だ。

 ここでは過去5年間で12球団の最初の指名では名前が呼ばれなかったものの、2度目以降に1位指名を受けた選手たちを改めて振り返り、現状をまとめてみたい。

○山田哲人内野手(履正社高/斎藤、塩見を外したヤクルトが獲得)

 西武の大石達也(早大)が6球団競合、日本ハムの斎藤佑樹投手(早大)が4球団競合で最大の目玉となった2010年のドラフト。“外れ外れ1位”で飛躍を遂げているのが山田哲人内野手だ。

 今季はトリプルスリー(3割・30本・30盗塁)をマークし、いわずと知れたヤクルト14年ぶりリーグ制覇の立役者の一人。セ・リーグを代表する好打者も、2度くじを外したオリックスとヤクルトによる競合の末に獲得された選手だった。

 ヤクルトは最初の指名では本拠地神宮のマウンドにも慣れ親しんだ早大のエース・斎藤佑樹を指名。しかし4球団の競合の末、交渉権は獲得できず。外れ1位の指名は八戸大学の塩見貴洋(楽天)を選んだが、楽天が交渉権を獲得した。

 2度もくじを外したヤクルト。当時は落胆したファンも多かったかもしれない。しかし、3度目のくじ引きでようやく獲得した山田は1年目のクライマックス・シリーズで高卒新人初の先発出場を果たすと、2014年に打撃が開花。143試合に出場し、193安打で最多安打を獲得し、29本塁打をマークした。

 そして今季は打率.328(リーグ2位)、38本塁打(リーグ1位)、100打点(リーグ2位)、34盗塁(リーグ1位)。現時点でこの年の1位指名において、最も大きな戦力を得ているのは紛れもなくこの全ての部門でハイレベルな数字を叩き出す二塁手を獲得したヤクルトだろう。

○福井優也投手(早大/大石を外した広島が獲得)

 大石、斎藤というこの年、各球団の最初の指名での重複選手は共に東京六大学の名門・早大の選手だった。

 この目玉2人と共に「早大トリオ」として、もう一人ドラフト1位選手が生まれている。その選手が大石の外れ1位で広島に入団し、今季9勝(6敗)でCS争いに最後まで貢献した福井優也だ。

 今季は131回1/3で規定投球回には及ばなかったが、前田・ジョンソン・黒田に次ぐ4枚目の先発投手として存在感を放っていた。結果として、競合となった大石、斎藤を現段階においては一歩リードしている形となっている。

○その他の外れ1位選手は……

 大石の抽選を外した阪神は榎田大樹投手(東京ガス)を獲得。同じく大石を外したDeNAは須田幸太投手(JFE東日本)、楽天は塩見貴洋投手(八戸大)がヤクルトとの競合の末に楽天に入団した

 斎藤の抽選を外したソフトバンクは山下斐紹捕手(習志野)、ロッテはオリックスとの競合の末に伊志嶺翔太外野手(東海大)を獲得した。

 大石、伊志嶺、山田と3度競合に敗れたオリックスは“外れ外れ外れ1位”で後藤駿太(前橋商)を獲得した。



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