42歳迎えた最年長野手イチロー 「いまだ衰え知らずの情熱」を球団も称賛

イチローは球団史上3番目の年長選手に

 また、マーリンズに在籍した歴代の年長選手も紹介されている。

○チャーリー・ハフ(投手/46歳)
実働25年、216勝をあげたナックルボーラー。

○ティム・レインズ(外野手/43歳)
実働23年、2605安打を記録し、通算盗塁数808個は歴代5位。

○アンドレ・ドーソン(外野手/42歳)
実働21年、400本塁打&300盗塁を達成し2010年には野球殿堂入り。

 いずれもメジャー史に名を残す名選手だが、来季メジャー16年目を迎えるイチローは年齢でも実績でも、彼らに引けをとらない境地に達している。また、マーリンズ自体は今季71勝91敗と失意のシーズンを送ってしまったが、イチローはチームのポテンシャルを高く評価している様子で、記事の中でも「このチームを見た誰しもが、たくさんの才能がここには揃っていると感じるはず。それでいてとても人間性がいい仲間が揃っているし、今まで一緒にプレーをした中でベストのチームメイトたちだと言える。可能性は無限にあるし、ここには明るい未来があるはず」とコメントしている。

 イチロー自身、今季は4番手の外野手としてスタートしたが、故障者が相次いだことで、チーム最多の153試合に出場。91本のヒットを放ち、メジャー通算2935安打で3000本まで残り65安打まで迫った。一方でシーズン中は不振もあり、打率.229。最後の28試合では打率.139と苦戦した。これに関して、サムソン球団社長は記事の中で「彼が疲れていると話をしてくることはないんだ。ただイチローだって人間だ。誰だって疲れを感じることはある。ましてや彼はほとんど毎日プレーしていたわけだからね」と語り、擁護している。

 決して以前のようにスタメンが確実ではない中でも、純粋に野球を愛し、情熱を持って試合に挑むイチロー。メジャー野手最年長となってもなお衰えない熱意は、米国でも大きな注目を浴びている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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