ホークス王手で迎える日本S第5戦 ヤクルトが巻き返すためのポイントは?

石川が好投するためにヒントになるものとは?

 また、ヤクルトは初戦で先発した石川が中4日でマウンドに上がることが予想される。前回は4回3失点で敗戦投手となったが、野口氏は意外なポイントが好投をするためのヒントになると見ている。

「石川は負けたとはといっても、前回も3失点でした。初戦のデータも本人には渡っているはず。そこをどう中村と反省して生かしていくか。ソフトバンク打線は、第4戦まで変化球を的確にとらえている傾向にあります。ストレート系はファウルになったり、見逃したりしてヤクルトの投手陣がカウントを稼げている。

 なので、石川のスタイルでは若干、厳しい感じはしますが、本当に球種を多彩に投げられるピッチャーです。だから、偏りさえ出なければ、抑えられると思います。(ストレート系で押すことを)石川に求めるのは酷ですが、ストレートをうまく使えればいい。逆に言えば、第4戦の摂津のピッチングがヒントになっているかもしれません」

 摂津のストレートは決して速くないが、細川の巧みな配球でヤクルト打線を抑えこみ、140キロ前後の直球で見逃し三振も奪った。これが出来れば、強力打線に“リベンジ”出来るかもしれない。

 投打のキーマンが機能すれば、ヤクルトのチャンスは大きくなる。バレンティン、川端、石川……。福岡での最終決戦に持ち込むため、この3人の奮起は必要不可欠になる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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