レンジャーズ躍進支えた名コーチ、ダルビッシュの恩師マダックス氏が退任

ダルビッシュ、上原、建山、藤川ら日本人投手も数多く指導

「彼はピッチングにまつわる多くのことを教えてくれた。彼と共に打者への攻め方や調整を考えていく事はとても素晴らしいものだった。彼の退任はとても大きな衝撃だ。チームがこの決定を下したことには何らかの理由があるはずだが、驚きを隠せない」

 2003年からブルワーズでコーチとしてのキャリアをスタートさせたマダックス氏は、2008年11月にレンジャーズの投手コーチに就任。その献身的な指導で名伯楽として広く認知されており、過去には他球団から監督候補として名前が挙がることもあった。

 打撃面に比重が置かれ、2000年代前半から長らく“投壊”現象が続いていたレンジャーズの立て直しに大きく貢献し、これまでにダルビッシュ有、上原浩治、建山義紀、藤川球児ら日本人投手も数多く指導してきた。在任中に、レンジャーズからダルビッシュを含む5人のオールスター投手(ウィルソン、ハリソン、オガンド、フェリス)を輩出したことも記事では紹介されている。

 現在、打撃コーチやブルペンコーチの人選も進めているレンジャーズ。マダックス氏の退任は、今季下馬評を覆してプレーオフ進出を果たし、来季も引き続き激戦となるであろうア・リーグ西地区を戦うレンジャーズで、大きな衝撃として受け止められている。2012年のレンジャーズ入団時から指導を受けていたダルビッシュは来季、トミー・ジョン手術から復帰する見込みだが、恩師の退団でどの様な影響が出るのかにも注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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