今年は松田、今江、畠山らが宣言も 過去5年のFA移籍とその後の成績は?

2014年移籍選手は目立った活躍なし、今年はどうなる?

 DeNAは阪神から久保康友投手を獲得。阪神では2013年、チーム事情でクローザーを任されていた右腕だが、移籍すると1年目から12勝(6敗)と成績を残し投手陣の柱となった。中日からソフトバンクに移籍した中田賢一投手も1年目で11勝(7敗)を挙げ、今年も9勝(7敗)で日本シリーズの先発マウンドも任された。

 他には大竹寛投手(広島→巨人)は1年目で9勝(6敗)も、今年は3勝(4敗)止まり。山崎勝己捕手(ソフトバンク→オリックス)、鶴岡慎也捕手(日本ハム→ソフトバンク)の両捕手は新天地でレギュラーのポジションはつかめていない。2011年に2000本安打を達成した好打者・小笠原道大内野手(巨人→中日)は移籍後、代打の切り札として存在感を見せた。

 2014年はヤクルトが2人のFA選手を獲得。日本ハムから移籍した大引啓次内野手は序盤は打撃不振で出遅れたが、96試合に出場し日本シリーズでもショートでスタメンの機会を得た。ロッテから移籍した成瀬善久投手は3勝(8敗)と期待通りの成績を残せなかった。

 巨人も金城龍彦外野手をDeNAから、相川亮二捕手をヤクルトから獲得した。金城は4月15日のDeNA戦で3ランを放ち、慣れ親しんだ横浜の地でヒーローインタビューを受けたが、現役引退を発表。相川は7月28日のDeNA戦でスライディングした際に左手首周辺を骨折し、40試合の出場に留まった。

 日本ハムからオリックスに入団した小谷野栄一内野手は6月28日に死球による右手首骨折で戦線離脱。今シーズン56試合の出場に留まった。

 国内FA権取得には8シーズン、海外FA権取得には9シーズン分の出場選手登録が必要であり、必然的に球団の主力選手に限られる。それだけに補強の目玉となるが、全ての選手が活躍するとは限らない。

 それでも、内川をはじめ杉内、涌井、久保など、チームの柱となれる選手を獲得できる最大のチャンスとなることは確かだ。今年のFA宣言締め切りは11月10日。果たしてどの選手が権利を行使し、どの球団が競争に乗り出すのか。本格化するストーブリーグからも目が離せない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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