WS進出球団に見るメジャーのトレンド 「自家栽培・自給自足」の時代へ

メッツも多数の生え抜き選手が中核を構成

 彼らを軸としつつ、昨オフに右翼リオス、DHモラレス、先発はボルケスとヤングといったベテラン勢を獲得。シーズン中のトレードでは、二塁ゾブリスト、先発クエトを獲得し、故障離脱等でできた穴を見事に補強した。

 メッツの場合、生え抜き選手の数はロイヤルズを上回る。こちらは、投手陣の中核をなす選手たちが自家栽培されている。トミー・ジョン手術から復帰したばかりだが、大車輪の働きを見えたエース右腕ハービーは2010年ドラフトの1巡目(全体7位)指名だった。同年の9巡目指名がデグロム、その前年2009年の2巡目指名が4番手マッツとなっている。守護神ファミリアは2007年にアマチュアFAとして入団し、先発からブルペンへ配置換えされたプレーオフでベテランの落ち着きを見せたニースは、2005年ドラフトの7巡目指名だった。

 野手をみると、主将の三塁ライト(2001年補完指名)を筆頭に、一塁デューダ(2007年7巡目)、二塁マーフィー(2006年13巡目)、遊撃フローレス(2007年アマチュアFA)、新人コンフォルト(2014年1巡目)と内野はすべて自給自足でまかなえている。2年前のオフに外野グランダーソン、先発コロンをFAで獲得。今季はシーズン中のトレードで、外野セスペデス、内野ウリベ、中継ぎリードとクリッパードらが加入したことで、終盤は地区優勝に向けて盤石な戦いができた。

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