日ハムが新千歳空港の吊り下げバナーを全撤去 アイヌ協会からの指摘受け

「北海道は、開拓者の大地だ。」の文言に不適切な表現との指摘

 日本ハムは9日、新千歳空港国内線ターミナルビル2Fセンタープラザに掲出していた吊り下げバナーの全撤去を決定したと発表した。

 4枚あるバナーのうちの1枚に「北海道は、開拓者の大地だ。」の文言を使っていたが、公益社団法人北海道アイヌ協会から、先住民族の権利を害し不適切な表現との指摘を受けたと説明。「当社はプロ野球界において常に先進的な取り組みをし、新たな領域を切り拓くチームであり続ける意図をこのフレーズに込め、バナーを作成しました。しかしながら、アイヌ民族の皆様に対して配慮に欠けたことはお詫びすべきとの理由から、可及的速やかに取り下げる判断に至りました」と経緯を明かした。

 さらに、アイヌ文化の保存・伝承および発展に寄与したいとの思いから、2014年チームスローガンに12球団で初めてアイヌ語を採用してきたことなどを紹介。「今後も歴史認識を深め、敬意をもって発展的な関係構築に努めてまいる所存です」としている。

 バナーについては、4枚に統一のメッセージ性を持たせてきたため、9日中に全て撤去し、デザインを変えて再掲出する予定だという。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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