【プレミア12】キューバ、10回サヨナラ勝ちで2連勝 グリエル3兄弟が大会初の同時スタメン

巨人メンドーサが9回に同点3ラン被弾も延長で競り勝つ

 キューバが12日、世界野球「プレミア12」1次ラウンド、プエルトリコ戦(台湾・台中)で延長10回で8-7とサヨナラ勝ち。苦しみながらも2連勝を飾った。

 キューバは抑えを務める巨人・メンドーサが3点リードの9回2死一、二塁から同点3ランを被弾。今大会初の延長戦となった。無死一、二塁からのタイブレーク制。10回表は1死満塁にピンチを招いたものの無失点。10回裏、1死一、三塁からサントーヤの二ゴロ併殺崩れの間に、三塁走者・マンドゥレイがサヨナラのホームを駆け抜けた。

 キューバは、グリエル3兄弟を今大会初めて同時にスタメン起用。「9番・中堅」で先発した長男のユニエスキ・グリエルが打線を引っ張った。1点リードの4回2死一、三塁で中前適時打を放つと、4点リードの8回2死三塁ではダメ押しの左前適時打。6回1死一、三塁の二ゴロの間の打点と合わせ、4打数2安打3打点と活躍した。

 今季開幕直後にDeNAを電撃退団した次男のユリエスキ・グリエルは「3番・三塁」で4打数1安打。同じく三男のルルデス・グリエルは「1番・左翼」で5打数1安打だった。

 NPB球団に所属する選手も引っ張った。ロッテのA・デスパイネは、5回2死でプレミア1号ソロ。高めの137キロの直球をフルスイングし、左翼スタンドへ飛ばした。

 初戦のカナダ戦を落としたものの、11日のオランダ戦(台湾・台中)に続き、1点差ゲームを制し、2勝1敗に。過去の国際大会で輝かしい実績を残してきた「赤い稲妻」が息を吹き返すか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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