準決勝の韓国戦先発へ、大谷翔平が気持ち高める 「何とか勝って決勝に」

開幕戦では6回10Kの快投、小久保監督も「大谷がゲームを作ってくれるのが条件」と期待

 世界野球「プレミア12」に出場している侍ジャパン日本代表は、19日に韓国との準決勝(東京D・19時開始)に臨む。17日には、台湾・桃園で一部投手陣が練習を行い、韓国戦での先発が決まっている大谷翔平投手も参加。ブルペンで30球を投げるなど、決戦に向けて調整した。

 8日の開幕戦でも韓国相手にマウンドに上がり、6回2安打10奪三振と快投した大谷。だが、「この間は初戦だっというのもある。今度は前のようにはいかないと思っている。気持ちで負けず、1人1人集中して打ちとっていきたい」と気を引き締め直した。

 侍ジャパン打線も好調だけに「必ずゼロに抑える必要はない。こっちの得点よりも少なく抑えればいい」と過度な気負いはない。「せっかく東京に戻って試合があるので、何とか勝って決勝に進めたら」と勝利を誓った。

 また、小久保監督は大谷を準決勝に抜擢した理由について、「相手(が韓国)というよりも、負けられない試合で今のメンバーの中で(準々決勝で先発した)前田、大谷というのが順番だった。今年の成績を見れば誰もが納得するのが大谷。韓国というよりも、準決勝だからです」と改めて明かした。

 決勝進出に向けて「大谷がゲームを作ってくれるのが条件になる」と期待を込めた指揮官。韓国撃破への鍵は、二刀流右腕が握っている。

【了】

清水友博●文 text by Tomohiro Shimizu

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