ドラフト戦略に見るホークスの未来 数年後はさらなる黄金期到来か

高橋は3年目前後での1軍ローテ入りを目指すプラン

 183センチ、76キロの右投げ右打ち。最速152キロを誇る本格派右腕は、今夏は左太もも裏の肉離れの影響で県大会ベスト4で敗退。高校最後の夏の甲子園には出場出来なかったが、その潜在能力はピカイチだ。まだ、線の細さが目立つだけに、球団としては1年目は肉体強化に主眼を置き、3年目前後での1軍ローテ入りを目指すプランを描いている。

 2巡目で指名した小澤怜史も、高橋に負けず劣らずの好素材である。こちらもストレートは最速152キロを誇る。スライダー、カットボール、フォーク、カーブと変化球も豊富。高橋と同じく、最初は体作りからスタートさせ、数年後に1軍の戦力となることを見込んでいる。

 今季のソフトバンクは、武田翔太、リック・バンデンハーク、摂津正、ジェイソン・スタンリッジ、中田賢一、寺原隼人がローテの中心として回った。来季はスタンリッジが退団するが、残り5人は健在。これにシーズン終盤、クライマックスシリーズ、日本シリーズと存在感を発揮した千賀滉大、左肘遊離軟骨除去手術からの復帰を目指す大隣憲司がおり、米MLBのカブスから復帰する和田毅も加わる。メジャーからNPB復帰1年目で故障に苦しんだ松坂大輔も来季を見据えて8月に右肩手術に踏み切った。さらに、東浜巨、岩嵜翔、飯田優也といった若手も控えている。

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