MLBで際立つ日本人投手の“コスパ” FA選手の総年俸と実際の活躍度は?

2012年シーズンに活躍が際立ったダルビッシュ、岩隈、黒田、チェン

 2012年シーズンは日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でレンジャーズに移籍したダルビッシュ有投手が主役となった。総年俸は6年6000万ドルで5位だったが、実際の働きでは1位に選出。日本人右腕は寸評で絶賛されている。

「ダルビッシュの名前が際立つ。彼の成果を見るにつけ、6年6000万ドルという契約は格安に思える。ダルビッシュは現在まだ29歳。明確にプホルス、フィルダーよりも価値がある」

 総年俸で1位だったエンゼルスのアルバート・プホルス内野手や、ブルワーズからタイガースにFAで移籍したプリンス・フィルダー内野手(現レンジャーズ)というリーグ屈指のスラッガーより価値は上と評価されている。

 このシーズンはマリナーズの岩隈久投手も活躍度で4位にランクイン。総年俸では73位だったが、圧倒的なコストパフォーマンスの高さを示している。ドジャースからFAでヤンキースに移籍した黒田も7位にランクイン。総年俸では25位だった。日本人ピッチャーのクオリティの高さを印象づけたシーズンとなったようだ。

「メジャーリーグでの価値が証明されていなかった資産であるダルビッシュに金をケチったフロントオフィスを批判することはできないが、同じことはシアトルの岩隈久志(1年150万ドル)、ボルティモア(オリオールズ)のチェン・ウェイン(3年1130万ドル)にも言える。そう、岩隈は2013年シーズンにサイ・ヤング賞の有力候補だった。チェンはまだ26歳だったが、メジャーで先発の座を確立した。だが、日本のリーグでプレーしている間の成績から、何を期待できるかは未知数だ」

 寸評では、このように指摘。元中日の台湾出身左腕チェンも含めて、NPB出身の逸材に対する評価は高い。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY