大谷の課題は「コマンド」と「200投球回」 日ハム復帰の吉井コーチが独自見解

今季対ホークスの大谷の防御率は6.58、栗山監督は「色々教えてもらいます」

 さらに「こうなった以上、色々教えてもらいながらやります」と、ライバルチームから強力な“援軍”が加入したことに不敵な笑み。今季、大谷はソフトバンクに対して防御率6.58と苦手としていただけに、吉井コーチの“獲得”はエースにとっても大きな改善につながりそうだ。

 現在は在籍する筑波大学大学院の論文執筆中という吉井投手コーチ。「学校に入り浸りです。(論文を)なめていました。3時くらいまでいます」と研究漬けの毎日を送っているという。

 論文では「プロ野球投手に関するクイックモーションの研究」を題材としている。選手、指導者としての豊富な経験に加え、野球人としての幅を広げている新コーチは、大谷に「200投球回」と「コマンドの向上」を求めていく。

 2009年、2012年と日本ハムをリーグ制覇に導いている名コーチの加入で、大谷はさらなるレベルアップを遂げるのか。来季起こるかもしれない“化学反応”に期待せずにいられない。

【了】

富樫重太●文 text by Shigeta Togashi

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