チーム保留第1号 長期離脱の日ハム陽岱鋼に4000万円ダウン提示は当然?

本人は「びっくり。きつい」も、島田代表は理由説明「純粋に成績で」

 日本ハムの陽岱鋼外野手が2日に札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、チーム保留者1号となった。4000万円ダウンの年俸1億6000万円の単年契約を提示された模様だ。

 交渉後、島田利正代表は4000万円ダウンの理由について、「純粋に成績で(提示額を出した)。球団の中で(各選手と査定の)差はない。(陽が)提示額に納得しているのか、納得していないかは分からないが、もう1回、冷静にゆっくり考えたいからの保留だと思っています」と明かした。

 陽は13年オフに2年契約を結び、今季が契約最終年。年俸2億円で、出来高などは付いていなかった。今季は5月4日の楽天戦(札幌ドーム)で一塁ベースにヘッドスライディングをした際に左手を骨折。約2か月の長期離脱が響き、86試合出場で打率2割5分9厘、7本塁打、36打点だった。

 試合中の故障について、島田球団代表は「公傷か公傷でないかは査定に関係ない。球団としては一塁へのヘッドスライディングを奨励していない。むしろ、ヒルマン(監督)時代は罰金だったぐらい。今は罰金こそ取らないが、決して奨励はしていない」と明かした。当然と言えるが、故障が試合中との理由で査定が甘くなることはない。

 陽は近日中に台湾へ帰国する。次回交渉は12月中旬に予定されているが、球団側から新たな上積みはなさそうだ。「思っていた評価ではなかった。びっくりしました。(ダウン提示は)想定していなかった。きついですね」と心境を吐露した陽。早期決着へは、正中堅手がどこまで歩み寄れるかが焦点となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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