巨人が誇る強力セットアッパー、山口鉄也の復活はあるか

山口の負担軽減案も消滅、前半戦は苦しい投球続く

 キャンプスタート時には、7年連続で60試合登板していた山口の登板数を減らすことも検討されていた。150キロを超える直球を投げる新外国人のポレダ投手と併用で乗り切るプランだった。

 しかし、先発ローテとして想定していた内海哲也、今村信貴、杉内俊哉の3人のうち、しっかりと仕上げてきたのは杉内のみ。内海は左前腕部のケガ、今村は不調で3月頭に早くも離脱。最低2人の左投手が先発に必要になったため、ポレダは先発要員となった。そのため、山口の負担を減らすプランは消滅した。

 今までならば、出てくれば無敵を誇った山口も今年は苦しんだ。それでも防御率は2・73。これまで残した数字が優秀で、投球内容も圧巻だったため、周囲が求める期待は高い。テレビのハイライトやニュースでも、「勝利の方程式」として出てくる投手が抑えたところは映し出されないが、打たれたシーンは使われる。その分、打たれた印象が強くなってしまった側面もある。

 ただ、シーズン5敗中、4敗は6月までに喫したもの。後半に連れて少しずつ成績も伴ってきた。

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