前田健太の獲得には120億円が必要? 移籍への鍵となるFA市場の現状とは

動きが早い今オフの市場、前田と行き先を争う先発2、3番手の投手たちは?

 ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す広島の前田健太投手との交渉が、米東部時間10日午前8時(日本時間10日午後10時)から解禁となった。広島が設定した上限2000万ドル(約24億円)までの譲渡金を支払う意思を示した球団すべてと、来年1月8日午後5時(同9日午前7時)までの30日間にわたり、移籍交渉をすることができる。

 今オフは、先発投手を巡る市場はフリーエージェント(FA)、トレードとともに動きが速い。

 例年12月上旬に開催されるウィンターミーティングを皮切りに、次々と大型契約が決まっていくものだが、今オフはウィンターミーティング開催前にレッドソックスが左腕デビッド・プライス(ブルージェイズFA)を、タイガースがジョーダン・ジマーマン(ナショナルズFA)を獲得。会期中にダイヤモンドバックスがザック・グリンキー(ドジャースFA)、ジャイアンツがジェフ・サマージャ(ホワイトソックスFA)、カブスがジョン・ラッキー(カージナルスFA)との契約にこぎ着けた。

 その他トレードでも、シェルビー・ミラー(ブレーブス→ダイヤモンドバックス)、ジョン・ニース(メッツ→パイレーツ)、ウェイド・マイリー(レッドソックス→マリナーズ)などの戦力補強が行われている。注目の日本人FA投手、岩隈久志(マリナーズFA)もドジャースとの基本合意に至った。

 12月11日現在、FA市場に残っているめぼしい先発投手といえば、ウェイン・チェン(オリオールズFA)、ヨバニ・ガヤード(レンジャーズFA)、スコット・カズミア(アストロズFA)、イアン・ケネディ(パドレスFA)、ジョニー・クエト(ロイヤルズFA)、マイク・リーク(ジャイアンツFA)といった面々で、先発ローテーションの中で2番手もしくは3番手を任されるランク。前田は彼らと行き先を争うことになる。

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