広島はCS逃すも選手の活躍には確かな評価 大黒柱の黒田は球界最高年俸に

黒田は2億円アップでサイン、復活の新井も大幅増

 広島の黒田博樹投手が17日、契約更改交渉で2億円増の年俸6億円でサインした。オリックス・金子千尋投手の5億円を超え、球界最高年俸に。26試合の登板で11勝8敗、防御率2.55という好成績を残したことだけなく、球団からはチームの若手選手に絶大な影響を与えていることなども評価されたようだ。

 広島は、ポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー移籍を目指す前田健太投手を除き、全選手の契約更改が終了した。今季は、勝てばAクラスが確定したシーズン最終戦の中日戦で痛恨の敗戦。クライマックスシリーズ進出を逃したものの、活躍した若手、そして復帰したベテランは大幅増を手にした。

 主な選手の契約更改は以下の通り。

◯黒田博樹投手 6億円(2億円アップ)

 昨オフはMLB球団から年俸20億円を超えるオファーを受けながら、8年ぶりの広島復帰を決断。ファンから大熱狂で迎えられると、期待を裏切らない投球を見せた。現役続行か引退かで揺れたが、来季もマウンドに上がることを決意。黒田と前田の2人が抜ければ痛手だっただけに、広島にとっては大きな“補強”となった。あと7勝に迫っている日米通算200勝到達にも期待がかかる。

◯新井貴浩内野手 6000万円(4000万円アップ)

 出場機会を求めて阪神を自由契約となり、黒田と同じタイミングで8年ぶりに広島復帰。年俸は2億円から2000万円まで下がったが、慣れ親しんだ広島の地で復活した。125試合に出場し、打率2割7分5厘、7本塁打、57打点。主砲エルドレッドら怪我人が出たチームを救い、数字以上に勝負強い打撃が光った。来季は29本まで迫っている2000本安打達成も確実視されている。

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