レジェンド引退、鉄壁投手陣崩壊、低迷…オリックスの2015年10大ニュース

森脇監督はシーズン中に休養発表、谷は2000安打まで残り72本で引退

〇4位 12球団NO1だった鉄壁の投手陣が崩壊、ケガに泣いた1年

 オフに右肘手術を行い出遅れたエース・金子。シーズン中には佐藤達也、平野佳寿、岸田護、比嘉幹貴らがケガで戦線離脱するなど1年間を通して万全な状態で1度も投手陣を回すことができなかった。唯一の救いは塚原頌平、白仁田寛和といったこれまで出番のなかった投手が1軍の舞台を経験できたこと。2年目の東明大貴は10勝(8敗)をマークし一皮剥けた存在となった。

〇3位 成績不振の責任を取る形で森脇監督が突然の休養を発表

 6月2日。球団は森脇監督が成績不振を理由に休養すると発表。同日の巨人戦(東京ドーム)を前に森脇監督、瀬戸山球団本部長が都内で会見を行った。森脇監督は「チームをいい方向へ動かすためには手遅れが一番よくない。私が身を引くことが一番いい方法と自分の中で決めた」と説明したが、異例ともいえるシーズン前半での事実上の解任劇だった。後任には福良ヘッドコーチが監督代行を務めた。

〇2位 新体制発表、1軍監督に福良、2軍監督に田口 師弟コンビで20年ぶりV目指す

 10月1日。オリックスは福良淳一監督代行の新監督就任と、田口壮氏の2軍監督就任を発表。新監督は「攻守ともプレーの正確性を高め、スキのない野球を目指していく。この秋から取り組んでいきたい。投打ともに底上げが必要。来シーズンは必ず優勝したい」と意気込みを口にした。その後、ヘッドコーチに西村徳文氏、1軍打撃コーチには高橋慶彦氏と2016年に向けた新布陣を次々に発表した。

〇1位 レジェンド・谷引退 2000本安打まで残り72本でユニホーム脱ぐ

 10月3日対ソフトバンク戦。シーズン最終戦となった本拠地・京セラドーム。オリックスで12年、巨人で7年。プロ19年目、42歳の大ベテラン谷佳知は7回1死一塁で代打で登場。初球のストレートを迷いなく振り抜くと打球は右前に落ちた。通算1928安打目を放ったヒットマンは「初球から打てなくなるとやめると思っていた。自分のスタイルで打席に入れた。(ヒットは)想像はしてなかった」と、現役最終打席を振り返り満面の笑みを見せていた。通算1888試合で打率2割9分7厘、133本塁打、741打点、167盗塁。盗塁王1回、最多安打1回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞4回など数々のタイトルを獲得した。

※金額は推定。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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