新人躍動、貧打、監督交代、マイコラス夫妻、賭博…巨人の2015年10大ニュース

球史に残る汚名、高橋伸は引退決断&監督就任

○4位 球団史上最弱打線? 球団ワーストの21三振も

 原監督からチームの軸に指名した阿部、村田修一、坂本勇人、長野久義の不振が響き、チーム打率はリーグワーストの2割4分3厘。規定打席到達者で最も打率が高かったのが打率2割6分9厘の坂本だった。本塁打も阿部、長野の15本がチーム最高。チーム本塁打98本もリーグ4位と、かつての強力打線の面影はなく、リーグ4連覇を逃す最大の要因となった。8月7日の広島戦(●0-2)では延長12回までに21三振を喫し、球団記録を上回るワースト記録している。

○3位 原監督、退任

 原辰徳監督が今季限りでの退任を表明。ヤクルトとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージに敗れた10月17日、「チームに新陳代謝が必要」として球団に辞意を伝えた。2日後の10月19日、渡辺最高顧問、白石オーナーと会談。正式に退任の意向を伝え、了承された。監督通算12年で7度のリーグ優勝、3度の日本一に輝いた名将の電撃退任。球界に衝撃が走った。

○2位 野球賭博問題

 10月に福田聡志、笠原将生、松本竜也の3投手が野球賭博に関与したことが発覚。球団は発覚後に3投手を謹慎処分とし、11月に契約解除を発表。日本野球機構(NPB)は3投手を無期失格処分とし、球団に制裁金1000万円を科す裁定を下した。野球賭博による選手の契約解除、失格処分は1969年に西鉄の投手の八百長が発覚したことに端を発した「黒い霧事件」以来。球史に消えない汚点となった。

○1位 高橋由、現役引退&監督就任

 高橋由伸打撃コーチ兼外野手が10月23日に今季限りで現役引退、第18代監督に就任した。背番号は現役時代と同じ24番で契約年数は3年。就任1年目は攻撃力アップを目指し、新たなチームの軸に阿部、坂本、長野を指名した。現役引退から、そのまま監督に就任したのは74年に引退した長嶋茂雄以来だ。また、井端弘和も引退を表明。来季は内野守備走塁コーチとして高橋新監督を支える。

 来季は高橋新監督の下、2年ぶりのリーグV奪回を目指す。球界の盟主の復活を期待したい。(※金額は推定)

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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