先発一本で復活を目指す日ハム斎藤佑 2015年の出来事と“語録”を振り返る
「先発にこだわりたい」とスタートした2015年は、斎藤佑にとってどんな1年だったのか
日本ハム・斎藤佑樹投手は2016年、先発一本で復活を目指す。
昨年は開幕ローテーションに入ったが、12試合登板で、1勝3敗、防御率5.74。初勝利はシーズン終盤の9月16日のロッテ戦(QVCマリン)だった。
それでも、前半戦にプロで初めて中継ぎを経験。フォークをカウント球から使う投球に手応えを感じ、チームがソフトバンクとのCSファイナルステージ(ヤフオクドーム)に進出していれば、初戦を託される予定だった。
今年は復活が期待される背番号18。2015年の出来事を語録で振り返ってみたい。
▽1月7日
千葉・鎌ケ谷市の球団施設で本格始動。14年11月の秋季キャンプ中に、栗山監督が中継ぎで起用する可能性を示唆していたが、「先発にこだわっていきたい」と決意表明。「2ケタ勝てる投手を使わないことはない。そのレベルにいけるよう努力する」と意欲を語った。
▽2月1日
キャンプ1軍スタート。初日からブルペンで外角低めへテンポ良く65球を投げた。本人は「頭で思っていることと体の感覚が少し近づいてきた」と手応えを示し、栗山監督も「大きなインパクト。こちらが使わざるを得ない状況を見ることが出来た」と期待した。
▽2月8日
2015年初実戦となる紅白戦に登板も、2回1失点に「(収穫は)ないですね。すべてを修正したい」と不満げ。14日のDeNAとの練習試合は3回2失点だった。
▽2月17日
春季キャンプのブルペンで、投手陣最多となる207球の投げ込み。直球中心に1時間弱に及ぶ熱投だった。「フォームを固めることと、疲れて力が抜けた状態で投げることを試したかった」
▽3月2日
札幌市内のホテルでチームの激励会が行われ、トークショー中には、高卒3年目で開幕投手を務める大谷へ、12年開幕投手としてエール。「1球目を投げるまで緊張していた。自分にかけるプレッシャーもすごかったけど、翔平なら頑張ってくれる」と期待した。
▽3月23日
ヤクルトとのオープン戦(神宮)で5回から2番手で登板。最速145キロの直球を軸に2回、打者6人を無安打に封じる完全投球。開幕ローテ入りを決め「ストライクゾーンで勝負できた。(直球で)押し込める球もあった。シーズンに入ってからが勝負」。栗山監督は「佑樹らしさが出ていた」と目を細めた。