先発一本で復活を目指す日ハム斎藤佑 2015年の出来事と“語録”を振り返る

大きなポイントとなった中継ぎ転向

▽4月2日

 ロッテ戦(QVCマリン)でシーズン初登板初先発。最速141キロ直球、スライダー、シュートを内外角に決め、2、3回は3者凡退。だが、8点差を付けた4回に4安打3失点。5回1死一、三塁とピンチを招き降板した。4回1/3を8安打3失点。5点リードで初勝利の権利まであと2人だったが、「見ての通り4回で崩してしまった。ゲームを壊してしまった」と反省。栗山監督は「あの点差で普通に勝ちきらないと、チームがクシャクシャになる。手を打つしかなかった」と、試合後に2軍調整を決めた。

▽4月17日

 楽天戦(コボスタ宮城)に先発し。3回1/3で5安打4失点。シーズン初黒星を喫した。スライダー、フォークの制球が定まらず、カウントを崩して最速141キロの直球を狙い打たれた。コボスタでは3敗目で5戦未勝利。斎藤は「一番の原因は変化球。真っすぐ系の球でしか勝負できなかった。申し訳ない気持ちでいっぱい。本当に残念です」と失意のコメント。栗山監督は「ご覧の通り。次は勝ってくれる信頼感、内容を見せないと、みんなの信頼は得られない」と厳しかった。試合後に2軍再調整が決まった。

▽5月4日

 同2日にリリーフ転向を告げられ、イースタン・リーグ西武戦(鎌ケ谷)で“プロ初セーブ”を挙げた。2点リードの9回に5番手で登板。直球は146キロをマークし、打者3人を5球で仕留めた。「3人で終われて、2軍ですけど、よかった。先発として自分の中に抑えられていた力が、中継ぎで何か変わるかもしれない」と斎藤。栗山監督は「がむしゃらに、いい球を選択して投げる。らしさを出してもらうために」と期待した。

▽6月16日

 阪神戦で7回から救援。甲子園でのプロ初登板は147キロ直球で攻め、2回2安打1失点だった。早実3年の06年夏の甲子園決勝から約9年。斎藤は「(甲子園で)いろいろと感じることはありましたが、1軍で投げることが自分には大事。いいきっかけになればいい」と振り返った。

▽6月20日

 ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で6回途中から3番手として登板。1回1/3を1安打無失点に抑えた。「自分の中でいい流れになった。悪いなりに使える球を使って抑えられた。引き出しが増えたというか、今日は今日で収穫」。栗山監督は「短いイニングを投げる感覚が分かってきたんじゃないかな」と評価した。

▽6月26日

 西武戦(西武プリンスドーム)で、6回から2番手で登板。先頭・秋山の左翼線二塁打、栗山の右前適時打と2球で失点。浅村のソロ、森の2ランと、めった打ちを食らった。1イニングで6連打を含む7安打で5失点。本人は「結果を出さないといけない立場。大変だけど、やるしかない」と悲壮感を漂わせ、栗山監督は「明日に生かしてくれると信じている」とコメントした。

▽6月27日

 西武戦(西武プリンスドーム)で、5点差の8回から4番手で救援。初の連投にも「それは問題ないです」と落ち着いた投球を見せたが、2死から木村に一発を浴びた。「ゼロに抑えなきゃいけないポジションなので、失敗ですね」と厳しい表情で振り返った。

▽7月26日

 イースタン・ロッテ戦(ロッテ浦和)に先発し、5回11安打4失点で黒星。5月上旬に中継ぎへ転向し、後半戦から先発復帰した。約3か月ぶりの先発では最速144キロの直球で内角を突くなど強気の投球を見せた。「初回からどこまで飛ばせるかだった。要所で直球をコースに通せた」と収穫を口にした。

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