DeNA浮上の鍵握る右翼手争い 期待の高卒3年目は飛躍遂げられるか

梶谷の中堅コンバートで注目される右翼手争い、期待かかる20歳・関根

 3年ぶりの最下位に沈んだ横浜DeNAベイスターズの右翼争いは、今シーズンの浮上の鍵を握りそうだ。アレックス・ラミレス新監督は昨季固定できなかったセンターラインを強化するため、右翼が主戦場だった梶谷隆幸を中堅にコンバートする方針。左翼は日本代表の筒香嘉智が入るため、残された外野のポジションはその一つしかない。2度のゴールデングラブ賞に輝く荒波翔が実績では一歩抜け出しているが、2015年シーズンにそのポテンシャルの一端を示した3年目を迎える関根大気も注目の1人だ。

 オレンジ色の大観衆が一瞬で静まりかえった。昨年3月27日のオープニングゲームとなった巨人戦(東京ドーム)。1-3で迎えた9回2死無走者から代打で登場した関根に迷いはなかった。

 守護神・澤村の初球、151キロをフルスイングすると、打球は右翼席中段に弾丸ライナーで吸い込まれた。プロ初ホームランはセ・リーグ史上最年少(19歳8カ月)の開幕戦アーチとなった。2年目にして初めて開幕1軍入りを果たした背番号63は、自らの手で未来を切り開こうとしていた。

 故障で出遅れた荒波や首脳陣の期待に応えられなかった桑原将志に代わって先発の座を獲得した。5月2日の中日戦(ナゴヤドーム)では1-3の9回2死から3連打で1点を返し、なお関根の2点三塁打で一気に逆転した。地元の愛知でその存在を知らしめ、シーズン序盤の快進撃を支えた一人だった。

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