マリナーズ岩隈、ド軍破談で浮上の懸念払拭 「100%の状態」で新シーズンへ

過去4シーズンで安定した投球を見せてきた右腕

 岩隈は昨季開幕後に右広背筋の故障で故障者リスト(DL)入りしたが、その後、復調。後半戦では安定した投球を見せ、8月12日のオリオールズ戦では自身初のノーヒットノーランを達成した。3年連続の2桁勝利こそ逃したものの、9勝5敗、防御率3・54でシーズンを終えている。

 その後も球団側はフィジカル面のチェックを行っており、岩隈もマリナーズとの再契約直後に自身のブログで「報道にある僕の体ですが、僕は健康です。先日もこの4年間僕を診てくれている信頼するシアトルのチームドクターから検査を受けて『3年契約も大丈夫だよ!』とお墨付きをもらいました」とコメントしていた。今回、グリフィン氏は改めて日本人右腕の健康状態を万全と説明した形だ。

 現地メディアによると、マリナーズとの新たな契約は契約ボーナスを含み1年1100万ドル(約13億2000万円)。また、150イニングから190イニングまで10イニング投げるごとに50万ドル、最大250万ドル(約3億円)が支給される。さらに17年、18年と100万ドル(約1億2000万円)のベスティング・オプションがあり、規定投球回の162イニングを投げれば、3年目まで契約が自動更新される。トレード拒否権も盛り込まれているという。

 今季は青木宣親外野手も加入し、日本人ファンからも一層注目されるであろうマリナーズ。岩隈はその先発陣の柱の1人だ。メジャー移籍4年で47勝25敗、防御率3.17と抜群の安定感を誇ってきた右腕はさならる飛躍を遂げられるか。今季35歳を迎える岩隈が強烈な輝きを放てば、念願のプレーオフ進出も見えてくるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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