キャンプで若手がアピールするには? 「『俺のここだけ見てくれ!』でいい」

当落線上の選手に必要な長所のアピール、「何でもかんでも100%」の選手は…

 ついに春季キャンプに突入したプロ野球。今年は12球団で計32人の新人選手が1軍スタートとなり、高卒ではロッテ・平沢大河内野手、楽天・オコエ瑠偉外野手、中日・小笠原慎之介投手のドラフト1位3選手が1軍キャンプでスタートを切った。

 新人に限らず、キャンプ期間は特に1軍と2軍との当落線上にいる若手選手にとって、自らの実力を首脳陣に見せつける貴重なチャンスとなる。

 では、このキャンプでどんな選手がアピールに成功するのか。また、どんな選手が自分の長所を見せることができずに終わってしまうのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜と4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏は「『やってます』のアピールより、『結果』のアピールをしないと」と語る。がむしゃらに無休で練習に励む若手選手の“オーバーヒート”を危惧し、「休まないと怪我もするし、結果を出すために時には休む勇気も必要なんです」と、オンとオフの切り替えの大切さを説いた。

 野口氏はまず、注目される選手、アピールに成功しやすい選手の代表例として「何か一芸に秀でていた方が注目はしてもらえます。例えば脚が速い、肩が強い、打撃練習ですごく遠くに飛ばす、とか」と挙げた。

 その一方で、アピールがうまくいっていないプレーヤーの特徴は「『自分はバッティングが得意なんだけど、守りもできるところを見せないと』などと何でもかんでも全部を100%でやってしまう選手」だという。こうした選手については「疲れてしまって、自分の得意分野まで力を発揮できなくなってしまう」と分析する。首脳陣からすると、「『なんだ、期待していたのにダメだな』となってしまう」というのだ。

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