巨人マシソンが先発挑戦を希望したワケ その背景にあるものとは?

先発を希望しているマシソンだが…

 巨人は外国人選手の状態を見極め、うまく登録と抹消を使い分けながら、シーズンを戦っていく方針。先発投手も抹消から登録可能までの10日間、適度な間隔で休養と修正時期に充てることが可能になる。コンディションを整えながら戦うことでより良いパフォーマンスが発揮できる。層の厚いチームだからこそできる戦い方だ。

 マイコラスもポレダも2年目のシーズン。マークがきつくなることが予想される。昨年よりも、入れ替わりは多くなるかもしれない。マシソンが先発もできるということをアピールできれば、使い勝手がよくなり、1軍に長くいることが可能になる。幸い、アメリカでも先発をやっていた経験もあり、日本の打者の特徴も十分に理解している。あとは、走者を出したときのクイックや、スタミナ、ペース配分などの課題をいかにキャンプから取り組めるかがカギとなる。

 先発調整から中継ぎになることは、その逆に比べれば、対応しやすいという。マシソンは先発を希望はしているものの「最終的には首脳陣の判断になるので、決まれば受け入れる」と理解している。決してワガママではない、まじめな助っ人右腕であるため、中継ぎに戻ってもしっかりと役目を果たすだろう。

 過去にも、山口鉄也や高木京介、西村健太朗がキャンプで先発調整し、チーム方針で開幕から中継ぎになったケースがある。最終的には中継ぎに収まる可能性は高いが、いずれにせよ、引き出しが多ければ多い方が、チームにとっても、マシソン自身にとっても幅が広がるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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