復活、アピール、定位置争い…対外試合第1号にかける選手たちの思いとは

日本記録保持者も復活へ豪快弾

◯ヤクルト4-3韓国・起亜タイガース(浦添)

 バレンティンが「4番・指名打者」でスタメン出場。3点リードの3回、135キロ直球を左翼席へ豪快にたたきこんだ。一昨年は60本塁打を放ったが、昨年は開幕に間に合わず、15試合の出場だった。今年はシーズンの頭から貢献したいという強い思いを見せ、14年当時のバッティングフォームを思い返すように、キャンプに取り組んでいる。トリプルスリー・山田、首位打者・川端、打点王・畠山。さらにバレンティンの調整が順調に進めば、ヤクルトの打線は今年も脅威になる。
 
◯楽天4-0ハンファ(金武町)

 ルーキー・オコエ瑠偉外野手の初安打に沸いた楽天の練習試合。キラリと光ったのは銀次のひと振りだった。チーム初の対外試合で「3番・DH」で先発。初回の第1打席。1死一塁で右越えに先制2ランをマークした。3年連続で3割をマークする勝負師も、今年は新外国人アマダー、広島から加入した栗原とファーストのレギュラー争いに挑む。今年から選手会長も務める銀次の踏ん張りが楽天を支えていく。

 この日は多くの本塁打が飛び出したが、まだまだ若手投手や、データのない異国のチームのピッチャー相手からの一発とあり、この活躍がシーズンに直結するとは言い難い。しかし、自分の打撃で結果が出たことは、受け止め方次第で、好成績につながっていくだろう。それぞれの飛躍に期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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